和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月17日(金)

地域おこし協力隊手塚さん/龍のぼりを制作中/「地域を元気にしたい」

手塚聖香さんと制作途中の「龍のぼり」=田辺市龍神村西で
手塚聖香さんと制作途中の「龍のぼり」=田辺市龍神村西で
 田辺市龍神村で活動している地域おこし協力隊の手塚聖香さん(42)が、こいのぼりをイメージした長さ約5メートルの「龍のぼり」を手作りしている。手塚さんは「コロナ禍の沈んだ世の中、空高く昇っていく龍のように掲げて地域を元気にしたい」と話している。


 昨年6月に協力隊に着任し、地域と一体となってまちづくりを進めていきたいと、意欲的に活動している。もともと美術や創作に関心があり、絵を描いていたこともあって着任当時から「龍のぼり」の構想を持っていた。

 昨年末くらいからイメージを固めて、1月末から創作にかかっている。龍はいかめしく近寄りがたくて怖いイメージがあるが、作品はかわいらしくて親しみやすいデザインにした。下絵をもとに綿とポリエステルの布にアクリル絵の具で龍を描いて、顔のひげや背中のひれも取り付けた。

 屋外に掲げた時に、青空をバックに泳いで明るい兆しが芽生えるような雰囲気にしたいと、全体的にカラフルに仕上げた。これから筒状になるように縫い合わせる。仏教の守護神といわれる八大龍王にちなんで、8体の龍のぼりを作る予定。

 龍神村の有志が出資してつくった「株式会社龍神村」が龍神村柳瀬に建設中の社屋が春ごろに完成すれば、その周辺に掲げたいと考えている。

 手塚さんは「手作りの龍のぼりを掲げて、龍神村をPRしていきたい。観光客にもアピールできればと思う」と話している。