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「ネットのデマ」

 熊本地震が発生した翌日、インターネット上に「動物園からライオンが脱走した」というデマが流れた。市街地をうろつくライオンの写真を添えるという悪ふざけだ。これだけでなく「川内原発で火災が発生した」「大型商業施設が火事」といった虚偽の情報もあった。

 ▼この手の情報はフェイスブックやツイッターなどソーシャルメディアを通じて急速に広がる。利用者が増えたことでデマの広がるスピードはより速まった。非常時には、一歩間違えばパニックにもつながりかねない。

 ▼一方で、真偽を検証する人も増えているから早い時期に打ち消されることもある。今回は後者で、デマが被災者を走らせることは食い止められた。

 ▼デマは悪意で流されるものばかりではない。厄介なことに不安や勘違い、推測、伝聞による善意のデマもある。それを信じて友人や知人に転送してしまえば、自らもデマの発信者になってしまう。

 ▼そうならないためには一歩立ち止まって、情報を検証する姿勢が大切だ。公的な機関が発信したのか、最初の情報発信者は信用できる人か、伝聞や推測ではないか、共通した複数の情報が確認できるか―などを点検すればいい。情報発信者の信用度合いはプロフィルや過去の言動などから判断できることもある。

 ▼災害時に個人が発信する情報は有益だが、安易に「いいね」や「リツイート」のボタンを押すのは禁物。デマの加害者になってはならない。 (長)



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