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「クラフトビールを味わう」

 小さな醸造所がそれぞれに個性を競うクラフトビールが全国的に人気だという。

 ▼白浜町の先発ビールメーカーは第1次地ビールブームの1996年に創業し、この11月で20周年を迎えた。フルーティーな味わいで定評があり、今年4月には大手旅行会社の「現地に飲みに行きたい国内地ビールランキング」で1位に選ばれた。

 ▼田辺市にもこのほど新しいビールメーカーが誕生し、先日出来たてのビールを味わった。ホップの苦みが心地よい「大人の味」という印象だった。切れが良く、後味がすっきりしているので飲み飽きしなかった。

 ▼こういった個性的なビールのマーケットを大手メーカーも見逃してはいない。業界2位のメーカーは、47都道府県別に味を変えたビールを限定発売した。和歌山版はミカンの産地を思い起こさせるような味でおいしかった。

 ▼かつて大手メーカーは1社1銘柄を主力にしていたが、いまは目移りするほど定番商品を増やしている。それに限定商品も加わると、価格が高めのクラフトビールはどうしても不利になる。

 ▼ビール類の国内市場は縮小しており、ピークの94年に比べ3分の2に落ち込んだという。若い人や女性に「ビールは苦手」という層が増えており、酒席でも「とりあえずビール」という声が少なくなったようだ。

 ▼醸造所ごとに味が異なるクラフトビールは観光資源でもある。1杯のビールを飲んで地元メーカーを応援していきたい。 (長)



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