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「人工知能」

 新年以降の全国紙をチェックしてみたが、人工知能の将来に対する問題意識がかなり共通していた。

 ▼コンピューターが発達すると、人間生活、特に雇用にどんな影響が出るかは深刻な懸念だ。将来、コンピューターがあらゆる面で人間の知能を上回れば、人間は完全に支配されるのでは、という不安もある。

 ▼現実に将棋や囲碁では、コンピューターが人間を打ち負かした。宅配用小型無人ヘリはすでに実用化段階だ。車の自動運転も視野に入り、トヨタ自動車は最近、人間の感情を読み取る人工知能搭載の試作車を発表した。車メーカーは「人工知能車戦国時代」に入ったといわれる。

 ▼人工知能が人間の知能を超える時を「技術的特異点」と呼ぶそうだ。そこから先は予測不可能な大激変の世界。人工知能が自分より賢い知能を作りそれを連鎖させると、知能の爆発的な進化が起こるという。今から30年足らずで特異点を超えると予見する未来学者もいる。

 ▼その過程でサービス業はもちろん、ホワイトカラーの半数くらいはロボットに職を奪われるそうだ。そうなると、ロボットを使う人とそれに使われる人に二分される。その決め手は教育で、本質を考え、深く思考する訓練が肝要だ。暗記中心では人工知能に勝てない。

 ▼現在、新聞や本のない家庭が多いらしい。スマホを使った短い情報の交換だけでは思考力は養えない、という国立情報学研究所・新井紀子教授の指摘が重い。 (倫)



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