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「雪と野菜」

 今朝の田辺市街地は、一面の雪景色。愛宕山も闘鶏神社の森も、すっぽりと雪をかぶっている。遠く白浜の山も白いベールに覆われている。逆に高尾山や槇山はいまもふぶいているのだろう。全く姿が見えない。

 ▼冬も暖かい白浜や田辺の市街地が雪に覆われるのは、年に1度か2度。雪に慣れない人たちが運転する車もスリップを恐れてそろそろと走っている。気温も低く、南紀白浜の最低気温は零下まで下がった。

 ▼こういう雪景色を見ると、駆け出し記者の頃、長野県や山形県で毎日のように体験した雪の朝を思い出す。出掛ける前に車庫の前の雪をかき、帰宅した時にも再び雪をかいてから車庫に入れる。車には冬季、スパイクタイヤを取り付けていたが、時にはチェーンを巻かなければ走れない日もあった。

 ▼そういう土地とは異なり、紀南では雪の日でも新鮮な野菜や果物が店頭に並ぶ。山形や長野の食卓では、野沢菜などの漬物が中心だったが、ここでは毎日、収穫されたばかりの小松菜やブロッコリー、白菜や青ネギが驚くほど安い値段で手に入る。

 ▼果物も同様だ。この季節には木で熟したポンカンが出回っているし、イチゴもおいしい。見逃せないのはキンカンだ。風邪気味で喉がかさついたときに数粒食べると、それだけですっきりする。

 ▼冬場は雪に閉じ込められる北国との違いは、ここにある。おいしい野菜や果物を味わいながら、この地の素晴らしさを再認識する。 (石)



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