AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

「原監督の挑戦」

 箱根駅伝で3連覇を達成した青山学院大学、原晋監督(49)の話が興味深い。

 ▼元は陸上競技の長距離選手。大学から実業団に進み、引退後は会社勤めをしていたが、38歳で監督になり、箱根駅伝では無名だった青学を強豪校に押し上げた。

 ▼著書によると、特別ハードな練習はせず、1週間のうち3日間が選手各自にメニューを任せた個別練習、1日は完全休養日という。代わりに練習方法を研究し、選手の自主性や個性を大切にした指導を重視している。上級生が下級生を雑用に使うなど体育会系にありがちな上下関係も排除し、強い結束力と健全な競争意識を育むことに力を注いでいる。

 ▼一方で自らが広告塔の役目を担う。大会前の記者会見では、意気込みを「わくわく大作戦」とか「ハッピー大作戦」「サンキュー大作戦」と語り、マスコミに話題を提供する。そうした手法には批判もあるが「陸上界を盛り上げたい」と意に介さない。

 ▼「箱根駅伝の全国化」も提案している。関東の大学に限定した出場枠を撤廃する案である。人気の高い大会だけに地方の大学が出場すれば盛り上がるだろう。さらには大学生と社会人が競う大会や選手のランキング制の構想も口にする。実績に伴い、発言の注目度が増している。楽しみでもある。 (河)



更新)