AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

「災害への備え」

 東日本大震災から6年。新聞やテレビがあの日を振り返り、巨大災害への備えの大切さを懸命に伝えている。本紙も、市民による防災活動の現状を紹介した。

 ▼しかし、人間は忘れる動物だ。分かっていても、大災害への備えが実行できない。住友生命が先日発表した防災意識や防災対策についてのアンケート結果を見ても、そのことがよく表れている。

 ▼「最も備えが必要な災害は何か」という問いには80%が「地震」と答えた。だが、家庭の防災対策は「100点満点で何点か」という問いでは34点。「この1年間、新たに実施した防災対策は」という問いには76%が「特になし」と答えた。備えの大切さは分かっているが、実行できていないのだ。僕の生活を振り返っても、そのまま当てはまる。

 ▼22年前の阪神大震災では住まいが半壊。室内には食器が散乱、大量の本が部屋を埋めた。近所の木造住宅も軒並み全半壊。電気は翌日に復旧したが、水道もガスも使えない。強い余震が毎日続く。

 ▼それでも、家族全員が無事だっただけでありがたいと思った。そして、今後はもう何も持たない、最小限の食器と本を手元に置いて暮らそう、非常持ち出し用バッグは常に身近に、と決意した。しかし気が付けば、全く元通りの緩んだ生活に戻っている。

 ▼これでは危ない。大災害への備えは最優先に。それを思い出させてくれるのが3・11の東日本大震災であり、1・17の阪神大震災である。 (石)



更新)