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「官僚制度の根腐れ現象」

 この国を支えてきた官僚制度が根腐れを起こし始めているのではないかと思えてならない毎日だ。

 ▼文部科学省の組織的違法天下りが新たに30件も判明したという。私が関係していた二つの大学も、事務局長と教授を押し付けられている。許認可で大学の首根っこを押さえる文科省の手口は悪質だ。弱点を見つけては生き残りに必死の大学側を脅す。

 ▼これでは水商売の経営者から用心棒料をせしめる反社会的組織とどう違うのか。最大の矛盾は道徳教育を担うはずの文科省が、仲間の利益のために道義の根本を破壊していることだ。

 ▼東日本大震災の復興予算30兆円の獲得にも、農林水産省からの天下り官僚の口利きが不可欠で、談合など官民癒着の温床になっていると朝日新聞が報じている。

 ▼それらを監視するはずの政治家は、時に官僚と結託し、時にはまったく無力。森友学園問題で信を失った稲田防衛相は、自衛隊の電子データ公開問題でもなすすべもなく、大臣として機能不全状態にある。

 ▼政官のこうした体質を追及するのがメディアの役割だが、周知の事実でさえその多くに目をつむってきたのだから、歯がゆい。

 ▼政官の癒着は文科省、農水省にとどまらず、官僚機構全般に及ぶようだ。東京都の小池知事が唱える「都民ファースト」も政官癒着への批判であり、築地市場移転問題で火を噴いている。

 ▼官僚主義の病弊は全国的な現象だろう。地方紙にとっても頑張りどころだ。 (倫)



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