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「田舎暮らし」

 2カ月ほど前、書店で偶然目にした雑誌にひかれ、衝動的に買ってしまった。「田舎暮らしの本」(宝島社)2月号だ。表紙には「2017年版『住みたい田舎』ベストランキング発表」とあった。

 ▼全国の市町村にアンケートを実施し、移住者支援制度の充実度や医療介護体制などの項目に対する回答内容を点数化している。県内からは田辺市や印南町など5市町が答えていたが「総合」「若者世代」「子育て世代」「シニア世代」の4部門の上位には、残念ながらどこも入っていなかった。

 ▼総合部門の1位は鳥取市。人口約19万人。県庁所在地でもあり、紀南の参考にはしづらいと思ったが、3位の富山県南砺市の施策は興味深かった。

 ▼04年に4町4村が合併して誕生し、人口は約5万2500人。世界遺産「五箇山の合掌造り集落」を抱え、田辺市と通じる点もある。過疎化が進行しており、世界遺産を維持する意味もあって移住対策に力を入れているという。

 ▼注目されていたのが定住奨励金で、転入し新築すると100万円(中古60万円)に家族加算として1人5万円を支給。山間過疎地では金額を1・5〜2倍にする。ほかに起業支援や住宅改修などの補助金もある。16年度上半期だけで61組114人が移住したそうだ。

 ▼地方の自治体はどこも、生き残りに必死。移住対策はその一つだが、限られた財源をどう使うか。そのセンス一つで「まちの将来」が大きく変わってくる。 (河)



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