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「大臣諸公の粗雑な発言」

 大臣諸公の粗雑な発言が続く。今度は山本幸三地方創生相が観光と地方創生について講演した後の質疑で「一番のがんは文化学芸員。観光マインドが全くなく、一掃しなければ駄目だ」などと述べた。翌朝、官房長官から注意されて「撤回し、おわびしたい」と釈明したが、学芸員を観光ガイドと混同したような発言が情けない。

 ▼山本氏だけではない。今村雅弘復興相は先日、福島の原発事故で自主避難している人たちが、6年後の今も故郷に戻れないことについて「本人の責任でしょう。不服なら裁判でも何でもやればいいじゃないか」と言い放った。批判を受けて発言を撤回し、陳謝したのも山本氏と同様である。

 ▼鶴保庸介沖縄・北方相も、基地負担の軽減を訴える沖縄県民から反発を受けている。米軍普天間飛行場の名護市への移設に関する訴訟に関して「早く片付けてほしい」などと述べたのが原因だ。

 ▼人を批判する前に、諸公は一度、自らの言動が及ぼす影響について思いを巡らされたらどうか。簡単なことだ。諸公が批判した人たちの側に身を置いて考えればいいのである。

 ▼自分が学芸員ならどう思うか。原発事故で避難を強いられ、郷里に帰れなくなったら、あるいは本土の思惑で過大な基地負担を押し付けられ続けたらどういう気持ちになるか。

 ▼視点を変えただけで視界は開ける。学歴や当選回数ではなく、その想像力の有無が政治家としての器量を分けるのである。 (石)



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