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「犬猫の殺処分ゼロ」

 県動物愛護センター(紀美野町)のホームページに「譲渡犬アルバム」のコーナーがあり、この施設から譲渡された犬が飼い主に連れられて里帰りし、その時の写真が月別に掲載されている。おしゃれな服を着ていたり、飼い主に抱き上げられたりして、犬が皆、うれしそうに見える。家族の愛情を受けて幸せに暮らしている様子が伝わり、思わずほっこりした気分になる。

 ▼一方で不幸な犬猫は相変わらず多い。2016年度に県内で殺処分された犬は199匹。猫はその10倍以上の2230匹。年々減少傾向にあるが、人口当たりに換算すると都道府県別では上位に入るという。

 ▼そんな状況を打開しようと、県は本年度から5年間で治癒の見込みがない時の安楽死と自然死を除き、犬猫の殺処分をゼロにする方針を打ち出した。世話を放棄した飼い主からの引き取りを原則として拒否したり、一時的に飼養するボランティアの登録などに取り組んだりする。

 ▼それを後押しする話題もある。県が16年度から推進している地域猫は2月末現在、田辺市や和歌山市など県内15市町72地域で473匹。それぞれ苦情なく飼養されているという。先日、田辺市内で開かれた愛猫者らの交流イベントでは、野良猫の不妊去勢手術費に充てるチャリティーオークションなどに多くの人が来場。1日で30匹の猫が譲渡された。

 ▼殺処分ゼロまでのハードルは高いだろうが、取り組みを応援したい。 (河)



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