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「過疎の村」

 最近、高知県大川村の話題がしばしば新聞紙上に登場する。13日付本紙にも「村総会検討を正式表明」という見出しで、村議会に代えて、有権者が直接、予算などの議案を審議する村総会の設置を検討するという記事があった。

 ▼村は高知県の北部にあり、吉野川の源流に近い。四国の水がめと呼ばれる早明浦ダムのある村としても知られている。人口は406人、和歌山県で最も少ない北山村の437人を下回り、離島を除くと全国で一番少ない。

 ▼村によると、住民の約45%が65歳以上。村議会議員6人の平均年齢も70歳を超えている。議員のなり手も少なく、2019年に迎える次回選挙では立候補者が定員に満たないことも懸念される。そこで議会を廃止し、有権者による村総会で予算などを直接審議することについても検討することになったそうだ。

 ▼18年前の夏、この村を訪れたことがある。森林ボランティアの全国集会がこの村で開催され、それに参加したのだ。そのとき、昭和30年代の初めまでは人口が4千人を超えていたが、鉱山の廃止と早明浦ダムの建設が重なり、村外に移住する人が増えて人口が急減、いまは約580人ですと聞いた。

 ▼同様の悩みを抱えた過疎地は各地にある。この村はその縮図ともいえよう。高知県で起きていることは、明日の和歌山県でも起き得ること。明日はわが身と考えて地域づくり、人づくりに取り組むしかない。国や県の応援も必要だ。 (石)



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