AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

「大雨被害」

 九州北部を襲った集中豪雨で、福岡県や大分県に大きな被害が出ている。共同通信によると、福岡県と大分県で21人が亡くなり、安否不明者も27人に上っている。

 ▼山が大規模に崩落し、川が氾濫する。民家の一部が流され床上、床下には大量の土砂が流れ込む。被災地の様子を伝える新聞の写真や映像を見るたびに6年前の9月、紀伊半島南部を襲った豪雨の記憶がよみがえる。

 ▼あのときも72時間の総雨量が千ミリを超える観測地点が続出。各地で大規模な深層崩壊が相次いだ。集落の大半が被害を受け、住民が移転を余儀なくされた地区もある。幹線道路も集落をつなぐ道路もずたずたになり、救援物資の輸送も大混乱した。

 ▼それから6年、復旧工事はほとんど完了し、人々の暮らしも戻ってきたが、それでも被害の記憶は生々しい。災害に遭われた方の苦しみは、察するに余りある。

 ▼近年、日本のあちこちで、このような豪雨が相次いでいる。山の手入れが行き届かないせいか、人工林が増えて山の保水力が衰えたからか。それとも、地球規模の気候変動の影響か。

 ▼おりから、ドイツで開かれた主要20カ国・地域首脳会議では、アメリカを除く19カ国が結束して地球温暖化対策に全力で組むことを確認した。国としての利害を超え、地球市民が連帯して取り組もうという決意の表れである。その動きを歓迎したい。

 ▼相次ぐ豪雨は人間の知恵を試し、即時の行動を促している。(石)



更新)