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「読者からの激励」

 先日、田辺市上秋津で農業を営む友人からメールが入った。「畑から帰ったら、ヨメさんが今年初めてクーラーを入れ、部屋を冷やしてくれていた。水鉄砲を読んだからという」。

 ▼その日は、和歌山県が「熱中症搬送者日本一」という話を紹介し、野外で働く人や高齢者、部活動の中高生らに注意を促していた。さっそく電話をかけると「農家のことにも気を配ってくれてありがとう」といわれた。

 ▼その数日後、今度は本紙「故郷への便り」の執筆者の一人、森下はるみお茶の水女子大名誉教授から「海の宮」という冊子が届いた。そこでは本紙に連載した「木霊の物語」を「よく残ったね、と巨木の写真に話しかけながら拝読している」と紹介。南方熊楠が神社合祀(ごうし)反対運動と神域の保全に奔走したことを評価し「そのおかげで木霊の物語と大樹の経てきた時間、さらにそれを細々と守り続ける故郷の人々をより身近に感じることができた」と書かれていた。

 ▼続けて「山の峻険(しゅんけん)さ、海の深遠さに手を合わせる文化もあれば、一方で征服欲にかき立てられる文化もある」と書き、連載中の「地質遺産の物語」が「足元の地層を別のアングルから映し出し、まだ知らない故郷があることを知らせてくれる」と紹介していた。

 ▼私たちはまことに小さな地域紙だが、こういう読者に支えられている。それをエネルギーに、今後も慢心することなく励みたい。(石)



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