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「海辺の都市公園」

 9月の声を聞くと、朝晩は涼しくなってくる。南紀白浜のアメダスでは、31日午前6時の気温は25度。海からの風があるので、体感温度はさらに低い。

 ▼心地よい風に誘われ、早朝から田辺の扇ケ浜を歩いた。日頃は夜、仕事と夕食を終えてからの散歩だが、朝の光を浴びて歩くのも心地よい。

 ▼驚いたのは、朝の早い時間だったのに浜辺にも遊歩道にも多くの人が出ていたこと。火箸とごみ袋を手にたばこの吸い殻を拾っている人、ゆっくり散歩するお年寄り、出勤前のランニングに励む人。

 ▼人口の空洞化が進んでいる市街地の、どこにこんなに多くの人がいたのかと思うほどだ。会う人ごとに会釈を交わし、あいさつする。丁寧に頭を下げてくれるお年寄りもいるし、おうっ、と笑顔で返してくれるおじさんもいる。

 ▼浜辺の松林が絶好の日陰をつくってくれるし、浜に出れば潮風が心地よい。遊歩道が整備されているから交通事故の心配もない。これに、四季折々の花が咲く公園があれば最高だろう。

 ▼そう思った瞬間、アイデアが浮かんだ。移転計画が進んでいる市役所の跡地を花いっぱいの都市公園にしたらどうだろう。扇ケ浜とセットにして市民の憩いの場にするのだ。健康づくりの人だけではなく、お年寄りや幼児も利用しやすくなる。往来する人が増えれば、商店街もにぎわうだろう。これぞ「三方よし」ではないか。

 ▼この視点を忘れずに計画を練ってもらいたい。 (石)



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