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「小さな命」

 東日本大震災や熊本地震で犠牲になった動物たちを描いた絵画展「災害で消えた小さな命展4」が有田川町で開催されている。絵本作家や画家、イラストレーターが写真を参考にしたり、飼い主から聞き取りしたりして描いた犬や猫など36点を展示。それぞれの説明文からは「家族の一員」を失った飼い主の無念さが伝わってくる。

 ▼この絵画展は千葉県に住む絵本作家、うささんが2012年に始めた。命の大切さや災害時の動物たちの現状を知ってもらおうという企画で今回が4回目。海外を含め多くの画家らが趣旨に賛同して出品し、各地で開催した後、作品を飼い主に贈呈しているという。

 ▼「被災地で死んだ動物たちの中には、助かっていた命もたくさんあったはず。アイデア一つで救えたかもしれない」という、うささんの言葉が胸に響く。

 ▼近い将来、紀南の地には津波を伴う巨大地震が襲来するといわれている。飼い主の留守中に自宅が被害に遭うかもしれないし、仮にぺットを連れて安全な場所に避難しても、その先一緒に過ごせるとは限らない。

 ▼身を寄せた施設には動物が苦手な人もいるだろうし、アレルギーを抱えた人もいるだろう。ペットを飼う人とそうでない人を分けるのが理想だが、現状ではその態勢が整っていない。

 ▼わが家も猫2匹、犬1匹を飼っている。災害時に彼らをどう守ればいいのか、改めて家族で話し合う機会になった。 (河)



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