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「敬老とは」

 敬老の日について、法律は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」と定めている。

 ▼本当に老人は敬愛され、長寿をお祝いされているだろうか。新聞紙上で伝えられる政府の方針や自民党有力議員の発言などをみると、敬愛とはほど遠い状況が浮かび上がってくる。

 ▼例えば今年5月、介護保険関連法が改正され、来年8月から介護サービスを利用するときの自己負担額が一定以上の所得のある場合は3割負担となった。2000年度に制度が始まった時は1割負担だったから、お年寄りには大変な負担増である。

 ▼一方で、自民党筆頭副幹事長の小泉進次郎氏は、企業経営者に年金の返上を呼び掛けた。幼児教育と保育の無償化に充てる「こども保険」の財源にしようという構想だが「必要なら増税で対処すべきだ。年金返上分を当て込んで財源に充てようなんて政策とはいえない」と反発された。

 ▼所得の多寡を問わず、自発的に年金を返上したり、寄付したりするのは立派なことであろう。僕もそう思ってこの10年余り母校や田辺市に毎年、できる範囲の寄付を続けている。しかし、それを政府が強要するというのは筋が違う。

 ▼政策に必要な費用は税金で賄うのが原則。それを政治が曲げ、取り立てやすいところから取ろうというのでは、法治国家の名が廃る。まずは、高齢者に対する敬愛の情を学習することから始めたらどうか。

 ▼18日は敬老の日である。(石)


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