AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

「期日前投票」

 最近の国政選挙ではいつも、期日前投票の制度を利用している。新聞社で働いていると投開票の当日は、何かと仕事が立て込むので、平日の閑散とした時間帯に投票するのが恒例だった。

 ▼ところが、今回は様子が違った。住所地の市役所支所にある投票所に出掛けると、多くの人が並んでいる。投票を終えたころには、さらにその列が長くなっていた。田辺市役所でも、土曜日には2階の玄関入り口付近から3階の投票所まで列ができたそうだ。

 ▼総務省の発表では、小選挙区の期日前投票者は全国で2137万8387人で、前回衆院選の1・62倍になった。台風の進路にあたる和歌山県では、21万1876人が期日前に投票しており、前回の1・82倍にも達している。

 ▼その原因は何か。台風の襲来を懸念して早めに投票した人が多かったのか。それとも今回だけは何があっても投票しようと、思い定めた人が多かったのか。嵐の当日に投票所に出掛けた人たちを含め、選挙で自らの意思を表明したい、与えられた一票を行使することが権利であり、義務であると考える人が多かったことは事実である。

 ▼こうした有権者の気持ちを選ばれた議員がどう受け止めるのか。今回も、選挙目当ての口当たりのよい公約が乱発された。有権者に対する裏切りや離合集散もいやというほど見せつけられた。その後始末はどうなるのか。それを見届け、責任を問い続けるのも有権者である。(石)



更新)