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「選挙後」

 総選挙の投票日前、読者から「何やかやというたかて、自民党やないとあかんやろ」という手紙をもらった。確かに結果は安倍首相の奇襲に、野党やメディアは無力さを証明した。ただ政府は政治課題や外交的難問は先延ばししてきたから、全てはこれからだ。

 ▼例えば先進国最悪の財政赤字。安倍首相は2度も消費税率の引き上げを延期し、2019年秋の10%への引き上げも、増収分を子育てや教育に充てるという。その分、国の借金返済はさらに滞る。

 ▼ある新聞に「負担の先延ばしは不安だ。若い世代の教育に金をかけるといっても、結局私らの将来負担になる」という若者の声があった。目先の人気取りでツケ回しをしない本格的な施策の討議が欲しい。

 ▼核を巡る米と北朝鮮の脅し合いも続く。日米とも経済や株価は好調で、国民の危機感はまだ薄い。北への圧力の成否は中国の協力次第だが、中国も最終的には同調すると米政府は踏む。

 ▼その中国は、党大会で習近平・党総書記の独裁体制強化が進んだ。毛沢東、トウ小平に次ぐ歴史的指導者として「社会主義現代化強国」の実現を宣言する。影響力を拡大する中国に対しても、安倍首相は米国頼みである。

 ▼来月のトランプ大統領来日で、首相は松山英樹選手を加えた親善ゴルフをする。日米蜜月を演出しようというのだが、相手は予測不可能な大統領だ。一辺倒はリスクと背中合わせだと銘記しなければなるまい。 (倫)



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