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「読書は生涯の伴侶」

 「読書の秋」とはいうものの、読書習慣を持つ人は減り続けている。市場調査会社、クロス・マーケティングが東京都と周辺3県で、15歳から69歳までの1200人を抽出して調べた結果「読書習慣がある」と答えた人は39・4%。2年前の調査から10ポイント以上減ったという。

 ▼全国学校図書館協議会と毎日新聞社が毎年調べている「5月の1カ月間の平均読書冊数」でも小学生は月に11冊、中学生は4・5冊を読んでいるが、高校生は1・5冊。この傾向はこの10年ほど、大きな変動はなく、とりわけ高校生の読書量が少ない。

 ▼同じ調査では1カ月間に1冊も読まない人の割合も調べており、高校生は近年、5割前後で推移している。2人に1人は読書と縁がないというのだ。小学生の不読者は5%前後、中学生は15%だから、高校生の読書離れには特別な理由があるのだろうか。

 ▼思いつくのは、受験勉強に追われて本を読むゆとりがない、クラブ活動で忙しいといった理由である。同時に、学校での読書指導が姿を消し、生徒の自発性に任されているからではないか。

 ▼読書は読解力を育て、感受性を養う。視野が広がり、思考力も身に付く。「君たちはどう生きるか」という問いに答えるヒントもあるし、登場人物の生き方に自分を重ね、苦しさに耐える力を与えてくれることもある。

 ▼高校生諸君、その価値を見直そうではないか。読書習慣は生涯の宝物、本は伴侶である。(石)



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