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「学校と読書活動」

 新聞、出版関係の業界紙「文化通信」の最新増刊号が秋田県で開かれた「朝の読書シンポジウム」の模様を報じている。普段はざっと目を通すだけの紙面だが、今回は思わず引き込まれた。数多くの小中学校が始業前の10分、15分に取り組んでいる読書活動について、大切なことがいくつも書かれていたからだ。

 ▼例えば「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本を読む」「読むだけでいい」という4原則。大人は早急に成果を求めるあまり、ついつい感想文を書かせたりするが、それが負担になって読書嫌いになる子もいるという点に配慮が必要というのだ。

 ▼「先生も同じ教室で一緒に読むことが大切」というのも大事な指摘である。朝の先生は忙しい。「自習」という形で本を読ませることが多いが、先生も一緒になって読む姿を見せた方が、より子どものやる気を引き出せるという。

 ▼別のページでは、秋田県が全国に先駆けて「読書条例」を制定した経過を説明。今後は高校生の読書活動に集中させたい、という担当者の意見も紹介している。社会に出る一歩手前で再度、読書習慣を呼び戻すことで、社会人としての学びや子育てにも役に立つはずということらしい。

 ▼こうした試みはそのまま、和歌山県の小中高校にとっても参考になる。県や市町村を挙げて読書活動に取り組めば、子どもらにはもっと考える力や表現力が身に付く。それは未来への扉を開く鍵にもなる。 (石)



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