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「不祥事続く田辺市」

 「惨憺(さんたん)」という言葉がある。辞書では「いたましく悲しいさま。見るも無残なさま」などと説明している。職員の不祥事が相次いでいる田辺市役所の惨状を説明するのにぴったりである。

 ▼つい先日、福祉課の元職員2人が在職中、延べ329世帯分の生活保護費計約2756万円を着服していたことが市の調査で発覚。着服していた主査はすでに懲戒免職になっており、係長も死亡しているが、当時の管理監督者だった元福祉課長2人が減給処分を受けた。

 ▼今度は農業振興課の主査が4度にわたって虚偽の勤務時間を申告し、約3万円分の給与を得ようとしたことが発覚、減給処分を受けた。7月にはストーカー規制法違反で逮捕され、罰金刑を受けた主査が停職1カ月の処分を受けている。さらに22日には、小学3年の女児に催涙スプレーをかけてけがをさせた市の臨時職員が強制わいせつ致傷の容疑で送検された。

 ▼公僕と呼ばれ、市の未来のため市民のために働く職員の組織で、これだけ犯罪が続くのは偶然とは思えない。上司も含めて職場の規律が緩み切っているのではないか。

 ▼徹底的な意識改革が必要だ。いま、再評価されている吉野源三郎の言葉を借りれば「君たちはどう生きるか」だ。何のために公務員になったのか、初心に帰って考え直し、行動するしかない。

 ▼論語に「民、信なくば立たず」という。この言葉を日々、自分に問い掛けてもらいたい。(石)


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