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「紀勢道の安全対策」

 暫定2車線で利用されている紀勢道を白浜から田辺方面に向けて走行していたときのこと。前を走る車が徐々に左に寄り、路側帯の白線をまたいでは車線に戻る動きを繰り返していた。やがて差し掛かったトンネルでは、あやうく左の縁石に接触しそうだった。対向車も多く、弾かれてセンターラインを越えれば大きな事故につながっただろう。

 ▼紀勢道では昨年10月と12月に正面衝突事故が発生し、2人が亡くなった。2015年夏の開通から2年余りで亡くなったのは4人。全て正面衝突事故である。

 ▼二つの車線を隔てるのが樹脂製のポールだけというのが飛び出しの一因。これに対して、ワイヤロープで車線を仕切る事故防止対策が大きな効果を上げることが国土交通省の試験で分かった。

 ▼昨年4月から8月にかけて全国の暫定2車線の高速道路約4300キロのうち12区間、113キロにワイヤロープを設置。その後10月までに、前年は45件だった対向車線への飛び出し事故が1件に減少。死亡事故は7件からゼロに、負傷事故も6件からゼロになった。

 ▼正面衝突事故を防止する根本的な対策は4車線化による中央分離帯の設置。県内では湯浅御坊道路・阪和道の有田―印南間の拡張工事が進む。しかし紀勢道は当分、暫定2車線のままである。

 ▼いくら安全運転を心掛けていても、対向車がいきなり飛び出してきたら避けようがない。紀勢道の安全対策を急いでほしい。 (長)


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