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「センター試験の不平等」

 先週末、全国一斉に大学入試センター試験があり、県内では約3800人が受験した。

 ▼しかし、会場は例年通り和歌山市の和歌山大学と向陽高校、桐蔭高校、紀の川市の近畿大学生物理工学部の4カ所。紀南には1カ所も設けられなかった。紀南の受験生は、ほとんどが前日から和歌山市のホテルに宿泊したそうだ。

 ▼試験会場が紀北に偏在していることについては、不平等感がつきまとう。このため紀南の高校からはかねて「田辺と新宮にも試験会場を」と要望があり、県議会の一般質問でも取り上げられた。

 ▼試験会場は、大学入試センターと県内の大学、短大でつくる連絡会議が決め、大学が運営を担当する。関係者によると、当面は新たな会場を設ける予定はないそうだ。理由は問題用紙を管理できる体制や運営人員の確保などに課題があるからという。費用と人員を投入するに見合うだけの受験者がいないということだろう。

 ▼センター試験は、大学進学を希望する生徒の大きな関門。出来不出来がその後の出願や合否を左右する。だからこそ、できる限り同じ条件で受験機会を設けることが必要ではないか。

 ▼紀南は過疎化が進み、受験者は全体の1割強といわれる。だからといって、不平等を放置したままでいいとは思えない。受験生の機会均等という観点から、県教委には特別の努力を求めたい。せめて経済的な負担の軽減だけでも考えたらどうだろう。(河)



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