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「政党の役割」

 政党について、『広辞苑』第6版は「共通の原理・政策の実現のために、政権の獲得あるいはそれへの参与を企図する団体」と説明している。この定義によれば、突然浮上し、即座に頓挫した民進党と希望の党の統一会派問題はどう説明できるのだろうか。

 ▼両党は15日、基本政策に関する合意文書を交わして国会での統一会派結成に合意した。ところが、17日にはその合意を白紙に戻した。ともに党内に反対論が強く、協議を前に進められなかったのだ。

 ▼双方ともに、国会内で発言力を強めようと結集しようとしたが「共通の原理・政策」を持っていなかったことが致命的だった。それぞれが選挙で訴えてきた政策と、新たな統一会派の目指す政策に開きがあり過ぎ、有権者に説明が付かないと考える議員が多かったということだろう。

 ▼今回の破談が「議員の数をそろえることに意義がある」と考える執行部に、多くの議員が反発した結果だとすれば、ある意味では健全である。

 ▼目先の利害を追い、数合わせをするだけでは未来は開けない。それぞれの議員が政策を軸に結集し、それを実現するために政党として努力し、広く訴える。市民の共感を背景に国会で論議を交わし、政策として実現していく。それが民主主義の原点であり、そこから日本の政党政治が発展し、豊かになる。

 ▼今回の騒動をきっかけに、この道筋を再確認しよう。それが議員の役割であり、務めである。 (石)



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