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「高値の野菜」

 鍋を囲んだ会食で久しぶりに食べた高級魚クエは、脂が乗っておいしかった。しかしその晩の主役は、たっぷり盛られたハクサイだった。「野菜を食べるのは久しぶり」「高級食材だね」「残ったら折に入れて持ち帰ろうか」などと話が弾んだ。

 ▼スーパーの店頭ではキャベツが1玉500円、ハクサイは2分の1で300円もする。それだけでなく野菜全般が高い。ニラは1束200円、小さなダイコンが2分の1本で200円。買いやすくするためだろうか、8分の1に切ったハクサイは100円で売っていた。

 ▼昨年10月以降の長雨や台風、寒波の影響で全国的に不作になっているためといい、こんな状態が1カ月以上続いている。家庭の食卓では野菜の量を減らせばいいが、それができない飲食店の苦労は想像に難くない。トンカツ専門店ではキャベツの食べ放題をやめられないだろうし、和洋中華のいずれにも野菜が欠かせない。

 ▼若い頃は「野菜がなければ肉を食べればいい」と割り切っていられたが、年を重ねるとそうもいかない。血糖値の上昇を抑えたり、肥満を防止したりするには食べる順番が大切だと聞いた。最初に野菜をたっぷり取るのがいいという。実際にそうしたら食べる量は同じでも、高めだった血糖値は下がり、落ち着いてきた。

 ▼クエ鍋のハクサイは一切れも残さずに食べ、締めの雑炊も堪能した。野菜のありがたみをつくづく感じた晩だった。 (長)


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