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「避難用テント」

 ゴールデンウイーク中の休みに、テント設営の練習をした。50代半ばにして野外生活を楽しもうと思い立ったわけではない。被災した時の準備である。

 ▼2年前、熊本地震の惨状を伝える報道に接した妻が「人ごとではない」とテントやシート、寝袋など一式を買い整えた。しかし、夏は暑いし、冬は寒い。結局、一度も使ったことがなく、商品の封さえ切らず倉庫に眠らせていた。

 ▼練習は、自宅にテントを張る場所がないので、近所に住む義母宅の庭を借りた。箱から部品を取り出し、説明書とにらめっこ。元来がアウトドアにほとんど関心がないし、不器用でもある。妻と相談しながら悪戦苦闘の末、約1時間でようやく完成させた。テントは2人用だが、思った以上に室内が広く、緊急時には何とか寝泊まりできそうだ。

 ▼わが家の避難構想では、家族3人と犬猫の3匹が皆、無事だった場合、自宅近くに2人用テントを三つ張り、仲の悪い3匹を3人で1匹ずつ受け持つことにしている。

 ▼自宅は新しい耐震基準以降に建て、津波の浸水からも逃れられそうな場所にあるが、万一、自宅が被災すればテントで生活しなければならない。避難施設では動物を受け入れてもらえない可能性があるし、健康を優先すれば車中泊も長くは続けられない。

 ▼南海トラフ巨大地震は、いつ発生しても不思議ではないし、想定外の事態も数多く起きるだろう。用心に越したことはない。 (河)


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