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「今でもテレカ」

 「テレホンカードはどこで買えるのだろうか」と同僚。「最寄りのコンビニには置いてなかった」と困っている様子だった。この春中学生になった子に持たせるため探しているのだという。

 ▼校区が広いその学校では、雨の日に車で送り迎えしてもらう生徒が多いそうだ。下校時間が変更になった場合、保護者と連絡を取る必要があるが、携帯電話やスマートフォンの持ち込みは禁止。学校の公衆電話が唯一の連絡手段だという。

 ▼携帯電話が普及していなかった1990年代半ばまでは、サラリーマンも仕事の連絡に公衆電話を使った。テレカが登場したのは82年。それまで小銭入れに10円玉をじゃらじゃらさせていたのがカードに替わり、ずいぶん便利になった。

 ▼同僚の話を聞いて、自宅に未使用のテレカがたくさんあることを思い出した。企業の販促プレゼントや親戚のホールイン・ワン記念、はてはアイドル歌手の限定版などさまざま。どうして持っているのか記憶にないものも多い。さし当たり使う予定はないので、そのうち何枚かを譲った。

 ▼公衆電話は当時と比べて少なくなったが、役割は失われていない。災害時に緊急優先通話ができる第一種公衆電話はNTT西日本管内におよそ5万台、和歌山県内に千台弱設置されているという。

 ▼非常時には、携帯電話に通信規制がかかっても公衆電話なら通話できる。万一に備え、見つけたテレカの1枚を財布に入れた。 (長)


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