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「田辺市新庁舎」

 田辺市の新しい庁舎整備計画を巡って、市議会の動きが激しくなっているという。市が建設計画地にある既存の商業施設の解体と新築工事を一括して発注する方針を表明したことに、一部の議員が反発したのがきっかけだ▼市の将来を考えて議員が活発に発言するのは大歓迎だ。市の方針に疑問や異議があれば、本会議や委員会で問題点を追及し、大いに自らの主張を展開してもらいたい。市政を監視し、市の将来に提言することは、議員に課せられた大切な役割である▼同時に、自らの主張を相手に納得させるためには、その主張に妥当性があることが求められる。より多くの市民がなるほど、もっともな主張だと思えてこそ説得力も生まれる▼現在の庁舎は南海地震の津波浸水想定区域内にあり、耐震性にも欠けている。そこで高台へ移転、新築する方針が決められた▼その原点から考えれば、新庁舎は巨大地震が襲来しても安全でなければならない。税金で賄う以上、できる限り工期を短くし、工事費を抑制することも求められる。市民が使い勝手の良い施設にするためには、バスや電車など公共交通が利用できる場所が望ましい▼そうした多くの条件を踏まえた上で、どんな庁舎を建設するのか。市にとっても議会にとっても、ここが知恵の絞りどころである。設計や工法の妥当性から施工業者の選定まで、移転新築に伴うすべてに関して、市民本位の審議を求めたい。(石)


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