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「AIとSI」

 いまは人間が担っている仕事をAI(人工知能)が代行する時代が近いと、盛んに言われている。僕は新聞の囲碁・将棋欄で話題になっている形勢判断や次の一手の予想を通じて、その高い能力の一端を知るだけだが、いずれそういう時代が来ることは間違いなさそうだ▼最近は地方自治体でも「スマート自治体への転換」などといって定型型業務にAIを活用し、業務の自動化、省力化を促す研究も進んでいる。それが具体化すると、印鑑を手に窓口を右往左往する代わりに、パソコンの画面を見ながらあれこれと手続きをするようになっていくのだろう▼一方で人工知能に置き換えるのが難しい仕事もはっきりしてくる。創造性が求められる業務や人間を相手にする仕事である。そこでは相手の感情を共感的に読み取ったり、互いに協調して物事を進めていったりする能力が求められる▼そうなると、今度はSI(ソーシャル・インテリジェンス)、つまり社会的な知性が求められる。組織のトップや中間管理職には、とりわけその能力が必要になってくるという。逆にいえば、そうした資質のない人はAIからは疎外され、SIのある人材としても評価されない。厄介な時代である▼こんな未来にどう対応していけばよいのか。考えただけでも気がめいってくるが、人は働かなければ食べていけない。自発的に学び、よく遊んで、人間の幅を広げていくしかないのだろう。(石)


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