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「小泉氏の講演会」

 28日、白浜町で開かれた小泉純一郎元首相の講演会に出掛けた。「原発ゼロ・核のゴミいらん」という演題とともに、政界引退後、反原発の姿勢を鮮明にされている小泉氏の発言に興味を持ったからだ▼さすがは「小泉劇場」の主役を張り、聴衆の心をつかむのがうまかった人である。いきなり「原発の話をしましょう」と切り出し、7年前に起きた福島の原発事故をきっかけに、それまでの原発推進の立場から転向した経緯を語り始めた▼「あの悲惨な状況を見て、これはおかしいと思って勉強した」「すると、日本でもずいぶん前から原発は危ないぞと言っている人たちがいた」「日本の原発は安全だという経済産業省の言い分を信じていたのは間違いだった」▼「その後、フィンランドの核廃棄物処分場を視察した。岩盤を地下400メートルまでくりぬいて処分場にしていたが、日本にそんな場所はない。地震もあるし津波も来る。火山もある。日本に原発は無理だ」。そんな話を続けた▼驚いたのは、平日というのに満員だったこと。広い体育館には約千人分の椅子が準備されていたが、それが満席。2階席で聴いている人もいた。話が佳境に入ると、拍手も起こった▼白浜町ではいま、核廃棄物の中間貯蔵施設建設問題が浮上。それに多くの人が懸念を示し、反対運動を続けている。この日、小泉氏が問い掛けた問題点に、町や県の責任者はどう応えるのか。注視したい。(石)


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