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「薄れる季節感」

 プランターや花鉢を置いて20年ほどになるわが家の庭で、珍しい光景が見られる。例年なら晩秋で見納めの花が、まだ頑張って咲いているのだ▼3株ほど残していたペチュニアたちは、寒波の襲来にもめげずに咲いているし、寒さに弱いニチニチソウも遅くまで咲いてくれた。プランターで育てているマリーゴールドは、まだ生き生きしている▼もっと元気がいいのがナデシコだ。今が盛りかと思わせるほど花に力強さがある。もしかすると四季咲きの品種を植えてしまったのかもしれない▼一方で、ビオラやシクラメンは今が本番。葉ボタンもどんどん大きくなっている。軒下に鉢を置きっぱなしのシンビジウムは、昨年12月初旬からつぼみが膨らみ始め、今にも咲きそうになっている。例年なら2月ごろに花を咲かせ始めるので、今季は1カ月以上開花が早まりそう▼手間をかけずに長く花を楽しみたい。そう考えているうちに開花期間の長い植物が集まった。品種改良のおかげもあるだろう。狭い庭でも年中、何かしら花を楽しむことができるようになった▼しかし、花にはそれぞれに旬の季節があるというのが私のイメージである。だから、季節外れの花でにぎわう庭の様子を見ていると、少々混乱する。昨年秋から暖かい日が続いたせいなのか、地球温暖化の影響なのか▼理由は分からないまま、季節を忘れたように咲き、華やぎを見せる庭先を眺めている。 (沖)


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