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「アウトドアカタログ」

 アウトドア用品のメーカーから最新カタログが送られてきた。180ページを超える分厚い冊子だ。春と秋の2回発行され、ウエアをはじめ靴やリュック、小物などが載っており、見るだけでも楽しい。雨の日に歩くことが多いので雨具や防水の靴、小物などには特に興味がある▼先日も雨の日に、那智勝浦町の熊野古道「かけぬけ道」を歩いた。熊野那智大社、那智山青岸渡寺と妙法山阿弥陀寺を結ぶルートで、2016年に世界遺産に追加登録された▼阿弥陀寺には「亡者の熊野詣で」の伝承や、応照上人が身を焼き尽くす修行をした火生三昧(かしょうざんまい)跡がある。本堂から山頂を目指して古道を上ること20分。霧の中に奥の院浄土堂が姿を現した▼そこから那智高原に向かう途中には、富士見台展望台がある。新宮市の写真家、楠本弘児さんが322・6キロ先の富士山を写した場所。空気が澄んだ早朝、条件が良ければ富士山を見ることができる▼那智高原からぐるりと回って阿弥陀寺に戻った。古道は途中、紀伊半島大水害時の土砂崩れで分断されており、回り道を進む。再び合流した古道は、こけむした石段やぬれた落ち葉に趣がある。道筋に等間隔で立っているのは道しるべの丁石。いにしえの旅人も、1丁ごとに励まされながら歩んだのだろう▼用品カタログを見ながら次はどこに行こうかと思いを巡らせる。それもアウトドアの楽しみの一つである。(長)


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