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「和牛とメープルシロップと錦鯉」

 英国の知人が来日し「神戸ビーフをぜひ」というので、探し当てて案内した。かの地も和食ブームで、和牛はそのまま英語になり、通の間で大変な人気らしい▼そう言えば数年前、英国の田舎町で「和牛バーガー」という大看板があった。かの地で中にサシ(霜降り)が好まれるのかなと疑いつつ味見した。日本国内でも「和牛」と「国産牛」の定義は別、とややこしい。産地も松阪、米沢などと多彩で、肉質の見分けは難しい▼最近の報道によると、和牛の受精卵と精液を中国に輸出しようとした男2人が逮捕された。和牛が高価だから「いっそ、こちらで生産を」と、何でもありの中国からの注文だった。日本側にこうした資源保護の法律はなく、家畜伝染病予防法違反という苦しい容疑名だった。和食ブームに法の整備が追い付かない例だ▼「泳ぐ宝石」と呼ばれる高級観賞魚のニシキゴイもアジアの富裕層に人気だ。1匹2億円の高値で競り落とされたという報道もあった。日本産ニシキゴイを自国で直接繁殖させたら、という業者も増えているという。これでは輸出に影響を与えかねないと、関係者は憂慮し始めている▼一方、パンケーキなどに使われるメープルシロップ。カナダ産が有名だが、日本でもカエデから樹液を取る方法を採用し、「和メープル」の商標名で出荷され始めているそうだ。何もかもが国境を超える時代。熊野牛も国際ブランドになるか。(倫)


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