AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

白浜町議選に向けて 課題解決の視点で選ぼう

 任期満了に伴う白浜町議選(定数14)が13日に告示される。本紙の取材では現時点で現職12人、元職1人、新顔4人が立候補の準備をしている。投開票は18日。この機会に、町の現状と議会が担う仕事について考えてみたい。

 町議会に求められるのは、なんといっても町政のチェック機能である。町が提案する予算案や条例案などを吟味し、認めるのか修正を求めるのか、あるいは「これでは駄目だ」と否決するのか。その意思決定が適切に行われれば、双方によい緊張感が生まれる。

 本紙の調べでは、この4年間で議案の否決と予算の修正案を可決した例が1件ずつあった。個別の議案に対して、議会の考えを表明する付帯決議案を可決したケースも2度あった。

 しかし、議員の提案で制定した条例はゼロ。場合によっては議会側が行政を引っ張っていく形もあってこそ、町政の両輪として機能するのではないか。チェック機能とともに、政策を提案する能力もまた、議会には求められる。

 こうした役割が議会に求められるのは、住民が「暮らしや地域をもっとよくしてほしい」と考えるからだ。日々の生活を送る上で、いろいろな不安や不満を感じているからといってもよい。

 白浜町ではいま、人口減少と高齢化が進んでいる。白浜、日置川両町が合併して新しい白浜町が生まれた2006年3月には2万4千人余だったが、18年2月のデータでは2万1759人。3人に1人以上が65歳以上になる。

 旧日置川町に限れば、この流れはより目立つ。この12年間で人口は1200人以上減って3381人に、高齢者率は46%になった。こうした流れを少しでも抑える手だてを考えねばならない。

 同時に、医療や福祉、子育ての環境を充実させ、農林漁業などの振興策も求められる。津波避難困難地域の解消に向けた取り組みを含めた防災対策も急がなくてはならない。

 関西有数の観光地として知られるが、関係者の間では「海水浴離れ」を懸念する声もある。いまはどの地域も観光に力を入れる時代である。今の名声を不断の努力によって堅持、発展させなければならない。

 こうした課題に、町議は評論家ではなく当事者として対応しなければならない。

 住民の代表としてどう考え、どう行動するのか。白浜町の将来をどのように見据えるのか。今回の選挙で立候補する人たちには、特定の地域の代表としてではなく、あくまでも町民全体を代表する存在として、こうした点について自らの所信を明らかにし、大いに論じてほしい。

 一票を行使する有権者にも注文がある。地縁、血縁などによる判断に加え、地域の将来をどう考えるかという視点を持って票を投じてもらいたい。有権者が課題解決の当事者は私たちが選ぶという意識を持つことで、議員たちの意識も高まるはずだ。(N)

更新)