AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

バレーボールのような魚

 「このバレーボールみたいな魚、なんやろ」 中深海釣りをしていた友人から電話があった。一緒に乗船していた釣り人が釣り上げたようだ。

 パソコンに送られてきた写真を見ると、まれに水族館などで飼育展示されてニュースにもなっているミドリフサアンコウに似ている。

 その旨を友人に連絡すると「珍しいのならどこかの施設でいらないか」との話。早速、すさみ町のエビとカニの水族館スタッフに連絡したところ、船頭と知り合いのようで直接やりとりをしてもらった。

 フサアンコウの仲間は、中深海に生息していて、電動リールで一気に巻き上げると水圧の変化に対応できず、死んでしまうことが多い。

 今回、バレーボールほどの丸い体に海水を目いっぱい吸い込んで抵抗、その重い手応えを釣り人が”大物”と勘違いしてゆっくり巻き上げたのが功を奏したようだ。ルアーの針が1本しか掛かっていなかったのも良かった。

 2日後、スタッフから無事回収できたと連絡があった。この魚はホンフサアンコウで、ミドリフサアンコウより珍しいと教えてくれた。特徴を聞いて写真を見直してみると、背面中央部と背びれの辺りに大きな黄色い斑紋があるのが分かった。なるほど。

 展示するのは簡単だというが、餌付かないとすぐに死んでしまうようだ。餌を食べるようになってから飼育展示を始めたいという。

 まんまるとした愛嬌(あいきょう)のある姿。元気に展示できることを期待したい。(海)

写真【ジギングで釣り上げられたホンフサアンコウ】

更新)