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釣っとコラム わくわく珍魚釣り大会

 「珍魚」と聞くと、いろいろと想像をかき立てられる。先日、串本町串本の漁港で「珍しさ」や「串本らしさ」を競う珍魚釣り大会(南紀串本観光協会主催)があり、取材で訪れた。

 開始早々、糸状に伸びる背びれと尻びれがトレードマークのイトヒキアジの幼魚が釣り上げられた。この魚が最後まで首位を守った。一般にはあまり知られていないが、メッキ(ヒラアジ類の若魚の総称)狙いや磯からのカゴ釣りでまれに釣れてくる珍魚だ。ただ、この魚は臭みが強く、食用にはあまり向かない残念な魚である。

 2位になったのがアカササノハベラだった。終了間際に持ち込まれ、滑り込み入賞となった。全長20センチほどでなかなかのサイズ。これは南方系のベラで珍魚というよりは串本らしい魚である。似た魚にホシササノハベラがいる。この2種は同じ環境に生息するが生殖的に隔離しているとして、近年分類された。「うーん」ややこしい魚だ。

 3位はネンブツダイ。アカジャコやヒカラなどと呼ばれ、釣り人から邪険に扱われるかわいそうな魚である。この魚は、雌が産んだ卵の塊を雄が口の中に入れて育てるマウスブリーダーとしても知られる珍魚である。卵がふ化するまで食事抜き。この間、卵へ新鮮な水を送ったり、ごみを取り除いたりして世話をする、けなげな”イクメン”なのだ。

 この他、タカベやフグの仲間キタマクラ、ゴマサバ、メジナなどが釣り上げられた。

 秋にも「第6回珍魚釣り選手権inフィッシングタウン串本」(10月28日)が開かれる予定。皆さんもわくわくするイベントに参加してみてはいかが。 (海)


写真【アカササノハベラを釣り上げた参加者(串本町串本で)】

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