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釣っとコラム 相次ぐ台風上陸考える

 今年は台風の接近・上陸が多い。これまでに25個が発生。うち15個が日本に接近して5個が上陸した。20号と21号、24号は勢力を保ったまま、立て続けに近畿地方を直撃した。

 今年はなぜ台風が多く、勢力が強いまま北上したのか。和歌山地方気象台に聞いてみた。

 今年、台風の発生数が多いのは、インド洋を吹く西寄りの季節風が平年より強く、太平洋まで拡大したことが原因だという。この西風が太平洋高気圧の縁を回る東風とぶつかって、低気圧性の渦ができやすくなっていた。さらに、太平洋熱帯域の海水温も平年より高く、台風が発生しやすい状況をつくっていた。

 台風は自力で動けず、南の海上では太平洋高気圧の縁の風に沿って北上する。このため、その時々の太平洋高気圧の強さによって台風のコースが変わる。8月から9月に相次いだ三つの台風はいずれも、本州付近が太平洋高気圧の縁に当たったために近畿地方を直撃した。

 海水温は台風の勢力に大きく影響する。今年は記録的な猛暑となり、日本近海の海水温が高かったため、日本に近づいても勢力が弱まることはなかった。

 今回3個の上陸では、波の強さ、恐ろしさを改めて知ることになった。白浜町の三段壁が崩落したのをはじめ、磯の形状が変わった所も多かった。田辺市目良の道路にはコンクリート製ブロックが波で運ばれた。

 2004年の台風23号で、すさみ町の平松防波堤が破壊され、西防波堤に並べていた大型の消波ブロックが、次々と波にさらわれた。「ポーン、ポーンと、まるでコンペイトーが飛んでいるようだった」。その様子を目撃した古老の言葉を思い出した。 (海)


写真【道路の中央に居座るブロック(9月4日、和歌山県田辺市目良で)】

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