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釣っとコラム カブトクラゲの大群

 先日、田辺市文化財審議会と市教育委員会が行った神島の防鳥テグス張りに協力した。

 釣りざおを使ってカワウなどの鳥類が止まりそうな樹木に釣り糸を張るという作業を手伝った。

 帰りの船を待っている時。参加者の一人が「大量のクラゲが集まっている」と声を上げた。海をのぞいてみると全長10センチ前後のフットボール状のクラゲがひしめき合っていた。何万という数だと思われる。

 「ウリクラゲかな」「櫛(くし)クラゲの仲間だね」「手に乗せたら動いてびっくりした」「食べられないのかな」など、素人が集まって好き勝手なことを話して盛り上がっていた。

 やはりこれは専門家に聞くしかない。ベニクラゲ再生生物学体験研究所(白浜町)の久保田信所長に写真を送って同定してもらったところ、カブトクラゲ(有櫛動物門)であることが分かった。

 ウリクラゲだったらホルマリン固定できるので標本として欲しかったそうだが、写真を見て少しがっかりしていた。カブトクラゲは一滴のホルマリンで体がばらばらになってしまうからだ。

 久保田所長がフィールドワークの拠点としていた白浜町臨海の北浜では、夏に大量発生して、クラゲの中を泳ぐような状態になるという。「夏から秋のクラゲなのでちょっと季節外れですね。触手はあるが刺さないです」とのこと。

 「このクラゲは雌雄同体なので、多く集まった時に有性生殖しているのだろう」とも教えてくれた。(海)


写真【磯際で大量に集まったカブトクラゲ(田辺市の神島で)】

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