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素朴な温泉情緒 奥熊野の湯 湯の峰温泉
「つぼ湯」と「湯の峰温泉公衆浴場」
 今回は湯の峰温泉の少し違った楽しみ方を加えた温泉巡りをご紹介します。湯の峰温泉は約1800年前に発見された古い歴史のある温泉で、かつては熊野詣の人達が身を清める為の「湯垢離場(ゆごりば)」として、いにしえの時代から開湯されており、温泉街を流れる湯の谷の小川からイオウの臭いを含んだ湯煙りがたちのぼり、温泉情緒漂うひなびた湯の里です。湯の峰に着くとまず売店で、さつまいもを買って90℃近い源泉の湯が湧いている湯筒(ゆづつ)に吊しておきます。湯筒の近くにある湯の峰温泉公衆浴場で伝説の湯、「つぼ湯」の入浴券を買って入浴の順番札をもらって入浴することになります。小屋の中はやっ と二人が入れる位の自然の岩風呂です。石鹸など使うことは出来ません。泉色が変化すると言われていますが、色の変化の見極めは難しいです。しかし、伝説のつぼ湯に浸かりながら、いにしえの人になったつもりで湯垢離されてはいかがでしょうか。
ゆっくりと温泉をあじわうとなれば、次に「湯の峰温泉公衆浴場」があります。その前にネットに入ったタマゴを湯筒に吊しておきます。公衆浴場は源泉90℃近い温度を水で調整した温泉の一般風呂と、自然に冷ました天然温泉100%のくすり湯風呂があります。一般風呂の浴室は檜造りの浴槽で思いのほか広く、ほのかなイオウの臭いをした肌ざわりの良い温泉で、湯舟に湯の花も浮いています。くすり湯の浴室は少し狭めですが、濃度の濃い泉質の効能は高いものがあると思われます。つぼ湯750円(一般湯・つぼ湯両方に入浴可)、一般湯250円、薬湯380円と格安の入浴料なので充分温泉を楽しむことが出来ます。
 さて湯上がりの後は、湯筒に吊していたさつまいもとタマゴも茹であがっているので、温泉の流れる川辺に腰かけて召し上がるのもまた格別の味です。湯筒を中心に半径10mの範囲に、つぼ湯、公衆浴場、温泉寺の東光寺、源泉元があり、無駄なく湯の峰温泉で過ごせます。公衆浴場の横では温泉が10リットル100円で販売されています。もちろん飲む事も出来ますが、御飯や粥に利用する人も多いそうです。本宮大社や熊野古道を訪れた後はぜひ、「小栗判官」伝説で知られる歴史ある湯の峰温泉にひたって下さい。



一般風呂の浴槽 くすり湯の浴槽 つぼ湯の“岩風呂”

湯の谷川が流れる
温泉街

湯の峰温泉公衆浴場
と東光寺

源泉90℃の湯筒

「つぼ湯」の小屋
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