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和歌山県推奨品の特別賞に生しいたけとかまぼこ

 2015年度「プレミア和歌山推奨品」の認定式が1日、和歌山市のホテルであり、加工品や農産物など48事業者の66品目が認定された。このうち、江戸創業の田辺市福路町の練り物製造販売「たな梅本店」のかまぼこ「なんば焼き」、同市龍神村「龍神マッシュ」の「生しいたけ」が特に優れた品目として、審査委員特別賞に選ばれた。

 この制度は、和歌山らしさの観点から、県が県産品を「プレミア和歌山」に認定し、販売促進を図る目的。8回目で、今回を含め推奨品は累計243業者444品目になった。特別賞はこれまで1品目だったが今回は2品目選ばれた。

 たな梅の「なんば焼き」は国産のエソやシログチを原料に製造しているかまぼこ。創業は江戸時代の1865年。なんば焼きは、田辺に新鮮な魚が大量に揚がったため、傷んでしまわないよう工夫したのが始まりという。

 5代目の鈴木隆平社長(53)は「柔らかさと弾力、粘り、魚のうまみが特長で、これをずっと守ってきた結果、賞を頂いた。しかし、かまぼこ産業を盛り上げるために、今に合わせることも考えたい。龍神マッシュさんの生しいたけとコラボレーションしたい」と話した。

 龍神マッシュは、地元の建設会社2社が協力して設置し、2008年に事業を開始した。シイタケは大きく肉厚で歯応えのある食感に評価が高く、東京や大阪の飲食店、スーパーマーケットなどに出荷している。

 伊藤委代子社長(68)は「寒暖差や湿度など村の気候が合って肉厚なものができる。シイタケはほったらかしても甘やかしても駄目で、子どものように育てている」と笑顔で話した。

 認定式には、仁坂吉伸知事やプロデューサーで審査委員長の残間里江子さんのほか、推奨品をPRしてもらう「プレミア和歌山パートナー」の作家鈴木光司さん、作家山本一力さんも出席した。鈴木さんは「リング」「らせん」のほか、昨年12月に、串本町のトルコ軍艦エルトゥールル号遭難事故にまつわる小説「ブルーアウト」を発表。山本さんは直木賞作家で江戸時代の新宮を舞台にした「いかだ満月」を執筆するなど和歌山と縁がある。

 なんば焼きを試食した鈴木さんは「歯応えも良く、酒のつまみに最高。出身の浜松ではかまぼこにワサビを付けるが、これは何も付けなくてもいける」と絶賛。シイタケを試食した山本さんは「肉厚で香りもしっかりあり、素晴らしい味」と太鼓判を押した。

 このほか奨励賞には、障害者が就労するみなべ町の食品加工場「なかよし作業所みんなの食品ひだまり」のトマトジュースなど、3品目が選ばれた。「ひだまり」では、メンバーが地元みなべ町や印南町の農家から仕入れた2種類のミニトマトをブレンドして冷凍したり煮詰めたりしてジュースにする。加えるのは少量の塩だけという。

 溝西安生施設長(58)は「メンバーが毎日、心を込めて頑張って作っていることが隠し味。トマトが苦手な人にもぜひ飲んでいただきたい」と受賞を喜んだ。



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