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竜松山城跡を公園整備 地元住民が桜植樹

 桜の名所として知られる和歌山県上富田町市ノ瀬の竜松山城跡(標高102メートル)を、人を呼び込める史跡や公園として整備しようと地元住民が計画している。19日には地元の子どもや大人が苗木を植樹する。その後も周辺を整備していく。

 竜松山城跡は、1585年に豊臣秀吉の紀州攻めによって滅亡した山本氏の本城だった。本丸や二の丸、周辺の空堀は現存しており、戦国末期の山城の城郭形式を知る貴重な史跡になっている。

 地元住民が桜を植栽し、車で二の丸まで上ることができる。山本氏の供養塔がある本丸では毎年4月に住民有志が「桜まつり」を開き、法要や餅まきをしている。山本氏を弔う「一ノ瀬大踊り」は今も地元の子どもらに受け継がれている。

 一方で、桜の木はどれも寿命が近づき、山頂からの眺望や日照を人工林の高木が妨げている。イノシシやシカが地面を掘り起こし、トイレは老朽化するなどして荒廃してきた。桜まつりの参加者も年々減っているという。

 2016年、市ノ瀬地区の住民らが「まちづくり推進協議会」(池口公二会長)を設立し、観光や住民の安全、歴史や文化の継承などテーマ別に地域の課題解決に乗り出した。竜松山城跡の整備もその一環。歴史、文化、自然環境に配慮した史跡として保存し、眺望を確保して誰でも気軽に訪れることができる公園として整備することを決めた。

 手始めに、19日には桜の植樹祭を開く。地元ガイドの案内で麓から歩き、会員や市ノ瀬小学校の児童ら約50人が「日本さくらの会」から寄贈されたソメイヨシノとシダレザクラの苗木60本を植樹する。苗木が獣害に遭わないよう周辺に大きめの柵を設置し、周辺の清掃もする。


【桜が老木になり、地面が荒れている竜松山城跡の本丸(和歌山県上富田町市ノ瀬で)】

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