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南高梅が不作 加工用の確保も難しく

 和歌山県内で今季は梅の主力品種「南高」が不作傾向だという。春先の寒さで実が少なかったのに加え、5、6月に雨が少なく、実太りが悪いためで「近年にない凶作」という農家もいる。加工業者は梅の確保に苦労しており、価格は不作だった2012年並みの高値となっている。

 JA紀南やJA紀州管内では、南高の青梅用の収穫が5月29日から始まり、6月8日ごろに最盛期を迎えた。主に両JAを通じて全国の市場に出荷されるが、数量が伸び悩んでいる。数が少なく、果実も小さいからである。

 田辺市新庄町の60代農家は「今季は着果が少なかった。平年なら2L、3Lサイズが主体だが、今季はLサイズが多い」と話す。青梅の収穫は終盤を迎えており「収穫量は平年より3割ほど少なくなりそうだ。ここ数年で一番悪い」という。

 同市中三栖の60代農家も不作を嘆く。平年は2L、3Lが主体だが今季は2Lが中心で、2〜3割の減収を予想している。

 JA紀南指導部によると、実の数が少ないのは2月の開花期に気温が低かったことでミツバチの活動が鈍り、受粉に影響した。さらに実太りが鈍いのは、5、6月の雨が少ないからだという。

 気象庁のデータによると、南紀白浜で5月中、1日1ミリ以上の雨が観測されたのは6日間で累積雨量は80ミリ。近年では2012年の47・5ミリより多いが、昨年の半分以下にとどまった。6月に入っても梅雨入り前日の6日から8日にかけ25・5ミリ、11日に2ミリ降っただけ。週間天気予報では晴れや曇りが続き、今後も少雨傾向となっている。


【加工用の熟した梅を収穫する農家。少雨の影響で小さく、青い梅もあるという(14日、和歌山県田辺市上三栖で)】

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