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サンゴの白化、近年最大 白浜町臨海

 全国的にサンゴの白化現象が報告されている中、和歌山県白浜町臨海の北浜海岸周辺で近年最大規模の白化が確認された。海岸を管理する京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授(64)が調査した。久保田准教授は「ここでは20年以上毎日のように定点観察を続けているが、これほどひどいのは初めて。5割以上白化した種類もある」と話している。

 久保田准教授によると、7月にはまったく白化が見られなかったが、8月になって急に白化が進んだようだという。

 調査は9月4〜6日の3日間。北浜海岸の第1岩礁を中心にした水深約1〜2メートルの海域をシュノーケリングで調べた。

 計360群体のサンゴ類とイソギンチャク類を確認。イシサンゴ類が9割を占めていた。主なものでは、ミドリイシ類が172群体あって死滅状態に近い完全白化は45群体だったが、相当白化(全体的に色が薄くなり一部が白化)しているものを合わせると7割を超えた。キクメイシ類はさらに深刻で77群体中、完全白化だけで40群体もあって5割を超えている。この他イソギンチャク類(サンゴイソギンチャクやキッカイソギンチャクなど)が24個体見られ、20個体が完全白化(83%)していた。

 久保田准教授は、定点観察している近くの瀬戸漁港でも白化現象を確認しており、周辺でも同様の現象が起こっているとみている。「この調査でここら海域の大体の傾向はつかめると思う。今後、どこまで回復するか、あるいはもっと白化するか観察を続けていきたい」と注目している。

■サンゴの白化現象

 地球温暖化による海水温上昇や海洋酸性化などの影響があるといわれている。環境省によると、沖縄県(石西礁湖)の事例では、完全白化から回復に向かった群体は10%ほどだったという。

【白化したサンゴを調べる久保田信准教授(和歌山県白浜町臨海の北浜海岸で)】

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