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原料用の梅干し4割高 みなべ町や田辺市、不作が影響

 梅の主力ブランド「南高」の「白干し梅」が、高値で取引されている。昨年より4割近く高く、不作で高騰した2012年並みの価格。不作の影響で、加工業者による原料の確保競争が過熱したのが要因とされる。農家らは歓迎するが、梅業界関係者からは高値による客離れを心配する声が出ている。

 白干し梅は、塩漬けして干した1次加工の梅干し。和歌山県のみなべ町や田辺市の大半の梅農家が生産し、8月上旬から原料梅として地元の加工業者などに販売している。9〜11月に取引が多く、仕入れた加工業者は調味漬けして商品化する。

 加工業者によると今年のこれまでの価格は、主要となるA級2L、3Lサイズの10キロ入りで9700円前後。7千円だった昨年同期よりも38%高くなっている。

 豊作や過剰在庫が影響した13、14年の2倍ほどの価格で、近年にない不作だった12年の8500〜1万1千円とほぼ並んだ。

 高値の最大の理由は、過去10年間で3番目という不作。塩の販売で推計した県内産白干し梅の今年の生産量は2万2千トン。12年とほぼ同量で、昨年の12%減、過去10年間平均の15%減になる見込み。他産地も不作となっている。

 それに昨年は、ダイエット効果などで梅干しの売れ行きが良く、加工業者に在庫がほとんどなくなったのが影響した。青梅出荷の段階から、加工業者は原料の確保に奔走し、これにより青梅も高値になった。田辺市内の青果市場では2倍近くになった。


【たる詰めの前に傷などを確認し品質で分ける農家ら(和歌山県田辺市中三栖で)】

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