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ため池の決壊を想定 田辺市、浸水地図作成へ

 和歌山県田辺市は、市内に点在するため池が大雨などで決壊した場合を想定したハザードマップを作る。市内で決壊した事例はないが、ひとたび発生すれば被害が大きくなるため、浸水想定区域を示し、周辺住民に周知を図る。

 市が把握している農業用のため池は200カ所以上。ハザードマップの対象は、貯水量など規模が大きかったり、小規模でも関係する田畑が多かったりする60カ所。すでに浸水想定は算出しており、本年度中にマップにする。地区別に6〜7種類のハザードマップを合計9千部作り、関係地区の住民に配布する。

 ため池は多くが江戸時代、新しくても昭和初期までに造られている。構造や地盤、老朽度などによっては大規模災害時に決壊し、住民が流されたり、建物が浸水したりする危険性がある。

 市農業振興課は「ため池の管理者には年に1回程度の点検をし、梅雨や台風シーズンで大雨が予想される場合は、事前に水位を下げるように呼び掛けている。マップはそれでも決壊の恐れがある場合への備えであり、安全な避難に役立ててもらいたい」と話している。


写真【田辺市内のため池で(和歌山県田辺市稲成町)】

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