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被爆ピアノで演奏会 当時の音色で平和願う

 1945年8月6日に広島に投下された原子爆弾で被爆したピアノのコンサートが9日、和歌山県田辺市稲成町のわかやま市民生活協同組合「E*KAO(イーカオ)ホール田辺」で開かれた。約120人が来場し、平和の祈りを込めた音色に聞き入った。

 わかやま市民生協主催。終戦から72年たち戦争を知らない人が増えている中で、被爆ピアノの音色を通して、戦争の悲惨さ、平和の尊さを考える機会にすることが目的。同生協は2015年から被爆ピアノのコンサートをしており、今年で3年目。

 会場には、爆心地から約1・8キロ離れた民家で被爆した「ミサコのピアノ」が運び込まれた。1932年に製造されたヤマハ製で、建物がコンクリート造りだったため焼失は免れたが、表面にはガラス片が刺さったことなどによる無数の傷が残っている。

 ピアニストの梶田法子さん=広島市=の演奏や、ピアノに合わせてソプラノ歌手の大島久美子さん=広島市=が「原爆を許すまじ」「死んだ男の残したものは」「さとうきび畑」などの歌を披露。「ミサコのピアノ」にまつわる朗読もした。小学生が被爆ピアノを演奏したり、来場者が一緒に合唱したりし、終演後には来場者が被爆ピアノに触れる時間もあった。


写真【終演後、被爆ピアノに触れる来場者。ピアノには当時のままの傷が残っている(和歌山県田辺市稲成町で)】

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