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廃校改修し「熱中小学校」 上富田町、若手起業家を育成

 和歌山県上富田町は、同町生馬の生馬小学校芦山分校跡(現生馬公民館芦山分館)を改修し、起業家の育成などに取り組む「くちくまの熱中小学校」を開校する。全国で展開する取り組みに町が名乗りを上げた。本年度は試行的に12月と来年2月に講座を開き、来年度から本格的に始める。

 熱中小学校は、2015年10月に山形県高畠町の旧時沢小学校で始まった。廃校舎を「大人の学びや」として活用し、半年を1期として講座を開いている。同町のNPO「はじまりの学校」(佐藤廣志理事長)が運営し、本校と東京分校、福島県や富山県などの姉妹校を合わせて全国8カ所に展開。大学教授や経営者、起業家ら約140人の講師が自身の経験や技術を伝えている。これまで8校で約600人が受講した。

 上富田町では近畿地方で初の開校となる。起業家の育成や産品を使った新商品の開発、販路拡大の方法などを学ぶ場とする。本年度はオープンスクールとして、12月と来年2月に熱中小学校の講師を招いてそれぞれ定員100人程度の講座を開く。

 来年度からは前期(4〜9月)と後期(10〜3月)に分かれ、各6回の講座を開く。主に若手の起業家を育成する目的で、1期につき費用が1万円、60歳以上は2万円にする予定。

 本年度の事業費は芦山分館の改修費用を含めて1110万円。国の「地方創生」の交付金を活用する。このほど開校に向けた準備会があり、「校長」はクオリティソフト(白浜町)代表の浦聖治さん、「教頭」はプラム食品(上富田町)社長の長井保夫さんに決まった。

 旧生馬小芦山分校は1901年に創立し、72年に生馬小と統合し廃校となった。以降は公民館の分館として利用されてきた。木造平屋、延べ床面積118・57平方メートル。


写真【熱中小学校の教室になる生馬小学校芦山分校跡(和歌山県上富田町生馬で)】

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