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梅酢の成分が風邪の症状抑制 田辺の協議会、臨床試験で確認

 和歌山県田辺市とJA紀南でつくる紀州田辺うめ振興協議会は6日、梅酢から抽出した梅酢ポリフェノールを含む顆粒(かりゅう)剤でうがいすることで、風邪やインフルエンザの症状抑制が期待できることを臨床試験で確認したと発表した。

 臨床試験は昨年12月中旬から今年2月中旬、田辺市とみなべ町在住の16歳以上65歳未満を対象にした。151人が梅酢ポリフェノールを含む顆粒剤、144人が偽薬(プラセボ)を使用。1日3〜5回9週間、うがいするか口の中で溶かしてもらった。

 風邪にかかったり、インフルエンザに感染する割合は、両者に差がなかった。ところが、鼻水や頭痛、発熱、疲労感など、10種類の症状が出た数を比較したところ、梅酢ポリフェノールのグループは偽薬のグループに比べ、明らかに少なかった。うがいの回数が増えるほど差が広がった。

 参加者から副作用の訴えはなく、梅酢ポリフェノールの安全性も確認できたという。

 田辺市役所であった記者会見で、協議会長の真砂充敏市長は「梅の健康機能性が科学的、医学的に解明された意義は大きい。商品開発につながればいい」、試験責任医師のひがし内科クリニック(みなべ町)、東冬彦院長は「今季もインフルエンザがはやりだしている。商品化されれば、ありがたい。梅の景気が低迷する中、地域産業への効果も大きい」と期待を述べた。

 JA紀南は「2019年度をめどに機能性表示食品や健康補助食品などとして製品化したい」と話している。


【梅酢ポリフェノールの臨床試験結果を発表する和歌山県田辺市の真砂充敏市長(6日、田辺市役所で)】

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