AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

ウミガメ保護へ理解深める みなべ町でシンポ

 「ウミガメシンポジウムinみなべ」(環境省近畿地方環境事務所主催)が14日、和歌山県みなべ町谷口の町生涯学習センターであった。本州最大のアカウミガメの産卵地である同町の千里の浜で調査、保護活動をしている地元研究班や町職員、研究者が活動の歴史や思いを発表し、参加者がその環境や保護活動の貴重さに理解を深めた。

 ウミガメ保護活動について聞き、知って、考えてもらうことをテーマに開催。NPO日本ウミガメ協議会の松沢慶将会長は「国内におけるウミガメ保護活動」をテーマに基調講演した。

 松沢さんはウミガメ保護の国別貢献度ランキングで日本がワースト1になったと話し「保護と利用の両立を図り、日本の評価を最低から最高にもっていきたい。それが私のモチベーション」と語った。日本では世界に先駆けて、人工でふ化したウミガメを放流するなど保全に取り組んできた歴史も説明した。

 なぜ保護するかについては「自然の恵みをいつまでも持続させるため」だとし、「回復して絶滅の恐れがなくなったなら持続的な利用を再開してもよいのではないか。私は単にウミガメを守りたいだけでなく、文化や価値観の多様性も許容すべきだと思っている」と強調した。

 千里の浜については、文化財登録をしたこと、観光開発など一時的に潤うことに頼らなかったこと、ライトがなく、ウミガメに優しい環境が後背地に残されていることなど、梅をはじめとした強い産業があったために環境が守られたとし、世界農業遺産に登録された梅システムがウミガメ保護に大きく貢献していることも解説した。


写真【保護活動の歴史や現状について報告があったウミガメシンポジウム(14日、和歌山県みなべ町谷口で)】

更新)